セキュリティなどの関係でインターネットに接続できないの Linux (RHEL / CentOS 8系) で、Python のパッケージである requests_credssp をインストールする手順です。
※ Ansible で Windows Server をリモート管理するためのセットアップ全体の流れは、下記の記事となります。
- Ansible Controller 側のセットアップ
>> Ansible: Windows を管理するためのセットアップ - Target (Windows Server) 側のセットアップ
>> Ansible: Windows を管理する準備 – Windows 側の設定手順
事前準備
以下の記事を参照し、pywinrm をセットアップしておきます。
手順
1. パッケージのダウンロード
(1) インターネットに接続できる環境で、下記の whl ファイルをダウンロードします。
※ whlファイル名は、手順を確認した時点の参考です。
- pyspnego
https://pypi.org/project/pyspnego/#files
ファイル:pyspnego-0.3.1-py2.py3-none-any.whl - pyOpenSSL
https://pypi.org/project/pyOpenSSL/#files
ファイル:pyOpenSSL-22.0.0-py2.py3-none-any.whl - pyasn1
https://pypi.org/project/pyasn1/#files
ファイル:pyasn1-0.4.8-py2.py3-none-any.whl - requests_credssp
https://pypi.org/project/requests-credssp/#files
ファイル:requests_credssp-1.3.0-py2.py3-none-any.whl
(2) ダウンロードした whl ファイルを、インストール対象のサーバーにコピーします。
2. 依存パッケージのインストール
(1) ダウンロードした whl ファイルを、順番にインストールします。
- pyspnego
chmod 755 pyspnego-0.3.1-py2.py3-none-any.whl
pip install pyspnego-0.3.1-py2.py3-none-any.whl
- pyOpenSSL
chmod 755 pyOpenSSL-22.0.0-py2.py3-none-any.whl
pip install pyOpenSSL-22.0.0-py2.py3-none-any.whl
- pyasn1
chmod 755 pyasn1-0.4.8-py2.py3-none-any.whl
pip install pyasn1-0.4.8-py2.py3-none-any.whl
(2) パッケージの依存関係をチェックします。
pip check
次のように表示されれば、パッケージの依存関係に問題はありません。
No broken requirements found.
3. requests_credssp のインストール
(1) ダウンロードした requests_credssp をインストールします。
chmod 755 requests_credssp-1.3.0-py2.py3-none-any.whl
pip install requests_credssp-1.3.0-py2.py3-none-any.whl
(2) パッケージの依存関係をチェックします。
pip check
次のように表示されれば、パッケージの依存関係に問題はありません。
No broken requirements found.
以上で、requests_credssp のインストールは完了です。