Ansible: オフライン環境でのインストール

セキュリティなどの関係でインターネットに接続できない Linux (RHEL / CentOS 8系) に、Ansible をインストールする最低限の手順です。
MIRACLE LINUX 8.4 に Ansible 2.9 をインストールしています。

CentOS Stream 9 に Ansible 7をインストールする手順は、下記の記事にあります。
>> Ansible: Ansible 7 のインストール (オフライン環境にも対応)

※ Ansible で Windows Server をリモート管理するためのセットアップ全体の流れは、下記の記事となります。

事前準備

dnf(yum) で ISO からパッケージ追加可能にする

以下の記事のを参照し、dnf(yum) でDVD また は ISO からパッケージを追加できるようにしておきます。

>> dnf (yum) で DVD / ISOからパッケージ追加

Python3.xのインストール

MIRACLE LINUX 8.4のデフォルトではPython3.6なので、以下の記事を参照して、より新しいPython3.xをインストールしておきます。

>> Linux (RHEL / CentOS 8系) でソースコードから Python 3.x をインストール

手順

1. パッケージのダウンロード

(1) インターネットに接続できる環境で、下記の rpm ファイルをダウンロードします。

※ rpm ファイル名は、手順を確認した時点での参考です。

(2) ダウンロードしたパッケージを、インストール対象サーバーにコピーします。

2. 依存パッケージのインストール

ダウンロードした rpm を、順番にインストールします。

  • sshpass
chmod 755 sshpass-1.06-9.el8.x86_64.rpm
dnf -y install sshpass-1.06-9.el8.x86_64.rpm
  • python3-httplib2
chmod 755 python3-httplib2-0.18.1-3.el7.noarch.rpm
dnf -y install python3-httplib2-0.18.1-3.el7.noarch.rpm
  • python-passlib
chmod 755 python-passlib-1.6.5-2.el7.noarch.rpm
dnf -y install python-passlib-1.6.5-2.el7.noarch.rpm

4. Ansible のインストール

(1) ダウンロードした rpm をインストールします。

chmod 755 ansible-2.9.27-1.el8.noarch.rpm
dnf -y install ansible-2.9.27-1.el8.noarch.rpm

(2) Ansible がインストールされたことを確認します。

ansible --version

下記のように、Ansible のバージョンや config ファイルのパスが表示されれば、インストールされています。

ansible 2.9.27
config file = /etc/ansible/ansible.cfg
      ・
      ・
      ・

以上で、Ansible のインストールは完了です。

続けて、pywinrm や request_credssp をインストールする場合は、下記の記事を参照してください。
>> オフライン環境での pywinrm インストール
>> オフライン環境での requests_credssp インストール