Ansible: Windows を管理するためのセットアップ

Ansible で Windows をリモート管理するための、Ansible Controller 側のセットアップ手順です。

MIRACLE LINUX 8.4 に Ansible 2.9 をインストールしています。
インターネットに接続できない環境にも対応した手順となっています。

CentOS Stream 9 に Ansible 7をインストールする手順は、下記の記事にあります。
>> Ansible: Ansible 7 のインストール (オフライン環境にも対応)

※ Target (Windows Server) 側のセットアップについては、下記の記事となります。
>> Ansible: Windows を管理する準備 – Windows 側の設定手順

事前準備

dnf (yum) で ISO からパッケージ追加可能にする (オフラインの場合)

インターネットに接続できない環境の場合は、下記の記事のを参照して、dnf (yum) で DVD または ISO からパッケージを追加できるようにしておきます。

>> dnf (yum) で DVD / ISO からパッケージ追加

Python3.x のインストール

MIRACLE LINUX 8.4 のデフォルトでは Python3.6 なので、下記の記事を参照して、より新しいPython3.x をインストールしておきます。

>> Linux (RHEL / CentOS 8系) でソースコードから Python 3.x をインストール

手順

1. Ansible のインストール

オンラインの場合

(1) Ansible を実行するユーザーに切り替えます。

su infraya

(2) 上記で切り替えたユーザーのホームディレクトリに移動します。

cd

(3) Ansible のバージョンを指定して、pip3 でインストールします。

pip3 install ansible\==2.9.27

次のように表示されれば、Ansible のインストールは成功です。

Successfully installed ansible-2.9.27

オフラインの場合

インターネットに接続できない環境の場合は、下記の記事を参照して、Ansible をオフライン インストールします。
>> Ansible: オフライン環境でのインストール

2. pywinrm のインストール

オンラインの場合

Ansible Controller から Windows に WinRM で接続するため、pywinrm をインストールします。

pip3 install pywinrm

次のように表示されれば、pywinrm のインストールは成功です。

Successfully installed pywinrm-0.4.2

オフラインの場合

インターネットに接続できない環境の場合は、下記の記事を参照して、pywinrm をオフライン インストールします。
>> オフライン環境での pywinrm インストール

4. requests_credssp のインストール

オンラインの場合

Ansible Controller から Windows への接続に CredSSP を使用する場合、requests_credssp をインストールします。

pip3 install requests_credssp

次のように表示されれば、requests_credssp のインストールは成功です。

Successfully installed requests-credssp-2.0.0

オフラインの場合

インターネットに接続できない環境の場合は、下記の記事を参照して、requests_credssp をオフライン インストールします。
>> オフライン環境での requests_credssp インストール

以上で、Ansible Controller 側のセットアップは完了です。
続けて、Target である Windows のセットアップを行う場合は、下記の記事を参照してください。
>> Ansible: Windows を管理する準備 – Windows 側の設定手順